許宗煥 1965年彰化県大城郷生まれ。
陶芸創作を行う許宗煥氏は、作品自身に機能性を持たせる以外にも、様々な思いや思想を作品を通して伝えています。許氏の手びねり作品は、どれも意匠が凝らされており、作品にあふれる台湾の伝統的農村ののどかな趣は、許氏の幼少時代の思い出でもあります。田舎のモクマオウの木、にる所で栽培されている落花生、水路のカエル、道端に倒れた枯れ木など、どの題材も生き生きと作品に取り込まれています。2003年に第4回磺渓美術展立体部門「磺渓賞」、2007年に国立台湾工芸研究所「台湾工芸の家」、2011年に「彰化県百歳百傑」、2012年に第4回陶芸金壺賞「銅賞」、2014年に周大観文教基金会第17回「世界熱愛生命賞」を受賞しています。
陶園工作坊は、陶芸観賞・陶芸作り・品茶・工芸技術伝承のための文芸空間として、1990年代にこの田舎町に立ちあげられました。粘土の造形を通して、大地への思いを伝えるこの工房では、機能性と鑑賞性以外にも、温かみの感じられる急須を製作しています。

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