観光スポット特色
花壇の虎山巌廟の隣の丘には、平地に適した新品種の金針花 (台東7番) が植えられている。3万本の金色のワスレグサは4月中頃から母の日の頃まで丘を眩しい黄金色の花の海になっている。
金針花は「母の花」と言う、萱草花やワスレグサとも呼ばれており、母の日が近づくと観賞することのはちょうど時節にふさわしい。
花壇郷にある虎山巖の背後に広がる緩やかな丘陵地には、約8万株もの金針花（デイリリー）が植栽されており、毎年4月中旬から徐々に開花し、5月の母の日にかけて満開のピークを迎えます。丘一面が鮮やかな黄色に染まり、まるで黄金の海が山を覆うかのような壮観な景色が広がり、訪れる人々を魅了しています。花の小径を歩けば、金色の波に包まれるような幻想的な体験ができ、そよ風に揺れる花々が静かな祝祭のような雰囲気を醸し出します。まさに心を癒す花の楽園です。
虎山巖では2018年より金針花の栽培を本格的に推進しており、地元の地主とボランティアの協力によって、当初の3万株から現在では約8万株の「台東7号」品種にまで規模が拡大しました。
開花時期は4月中旬から5月の母の日までがピークです。黄金色の花の海が斜面を覆う壮大な景色は、多くの観光客を魅了しています。遊歩道を散策すると、まるで金色の波間にいるかのような詩的な雰囲気を味わうことができ、台湾中部の新たな花見スポットとして注目されています。花壇郷はジャスミンの香りで知られていますが、今では金針花の名所としても高い評価を得ています。
金針花はユリ科に属する多年草で、古くは「萱草（けんそう）」と呼ばれていました。中国の詩「誰か言ふ 寸草の心、三春の暉に報い得んと (誰言寸草心、報得三春暉)」に登場するのは、この花を指しています。
昔、旅に出る息子が母親のために萱草を植え、その花を見ることで母親が息子への思いを和らげ、憂いを忘れてくれることを願いました。そのため、華人文化圏では「母の花」として親しまれています。また、「ワスレグサ（忘れ草）」や「黄花菜」といった別名もあり、観賞用だけでなく、食用や薬用としても用いられ、豊富な栄養とビタミンを含んでいます。花言葉は「喜び」「憂いを忘れる」です。
園内には山の斜面に沿って整備された遊歩道があり、赤いハート型のフォトスポットも設置されています。階段を登ると、四方を花海に囲まれ、足元には金色の丘が広がり、頭上には青空と白い雲が美しく浮かびます。南側には百年の歴史を持つ寺院の軒先が見え、北側には竹林が広がる絶景が楽しめます。稜線沿いの遊歩道からは、さらに雄大な全景を堪能できます。
園内には日除け付きの休憩スペースや地元農産物のマーケットも設置されています。また、寺の前の樹齢百年を超えるガジュマルの木の下では、特定の時間帯に揚げたての金針花を無料で試食することもできます。金針花畑を楽しんだ後は、1747年創建の虎山巖寺院にもぜひお立ち寄りください。こちらは彰化の三大古寺の一つで、観音菩薩を主祀としています。周囲は豊かな森林に囲まれています。寺の背後の山形が「伏せた虎」の姿に似ていることから、その名が付けられました。寺院から約50メートルの場所には「虎山芸術村」があり、2020年に設立されたこの施設には、「スリッパ村」、「虎山巖文物展示館」、文化創造拠点などがあり、不定期にDIYイベントも開催されています。
虎山巖の金針花観賞は入場無料です。お車でお越しの場合は、入口に無料駐車場がございます。公共交通機関をご利用の場合は、彰化客運バス6914線で白沙バス停までお越しください。そこから花畑の遊歩道までは、徒歩で約30分ほどです。
鄧伃辰/拍攝
唐裕興/拍攝
