先祖の3番目の親戚である李上博が建設した1棟の三合院建築です。李氏邸宅の正身部分の木造の骨組みと彩色絵画のほとんどは本来の姿を保っており、芸術的価値を擁しています。正庁には神と祖先を祀る位牌があり、李氏邸宅の家族が祖先を祀る場所となっています。正庁は三か所あり、正門の扉は6つの扉の作りになっており、祖先を祀る時は出入りがしやすいようにすべての門が開かれます。正庁はます組構造となっており、両脇の廂房の八卦形の窓は魔除けと吉祥の意味があります。正庁の門の欄間と八卦窓の上の楣の「八仙」、「渭水聘賢」と「舜耕歴山」などの彩色絵画は長い時間が経過しており、現在はすでに大きな損害を受けています。
1999年の921大地震で李氏邸宅の建物は損害を受け、門楼と庭の壁がすべて倒れ、屋根の上にある瓦は移動して破損しました。2001年に台風によって再び破壊されて、現在では正庁だけが比較的完全な姿で残されています。2002年4月10日、李氏邸宅の正庁は歴史的建築物に登録され、両側の護龍は本来の建築形式を模して鉄筋コンクリート建材で再建されました。

北上するには 南下するには