観光スポット特色
鹿港が開港した後、泉州からの船は多額な生薬と布が積まれ運ばれてきた。その際、泉州石、福州杉と陶のかめは船室を安定させるために必要だった。泉州石、福州杉は台湾に来てから、お寺や家造りに用いられ、陶のかめは酒作りと漬物作りに用いられた。
かつての古い習慣では、お金持ちの家族は「弄璋」(璋というのは古代中国の玉製品である。元々、男の子は玉製品で遊ぶという意味がある。)と「弄瓦」(瓦は古代に泥で作った錘である。)で、おめでたい習慣があった。お酒を作って貯蔵しておき、もし生まれた子供が男の子だったら、弱冠(二十歳)になったときに、その酒を開けてお祝いをした。そのお酒は「状元紅」(現在の紹興酒)と呼ばれている。もし生まれた子供が女の子だったら、嫁入りのときにその酒を持たせる。そのお酒は「女児紅」(トウネズミモチを入れた薬酒)と呼ばれている。そして、使い終わった陶のかめは壁のように積み上げた。これは勤倹な美徳だけではなく、生活美学の究極の表現である。
以前の鹿港には、あちらこちらにかめ壁があったが、都市開発が進むとかめ壁は徐々に姿を消した。現在、鹿港で保存されている最大のかめ壁は、和興交番の隣の横町で見られる。かめ壁には各列にそれぞれ15個のかめがあり、四列に積み上げられ、両面のかめ壁には合計120個のかめが使われていて壮観である。
以前の鹿港には、あちらこちらにかめ壁があったが、都市開発が進むとかめ壁は徐々に姿を消した。現在、鹿港で保存されている最大のかめ壁は、和興交番の隣の横町で見られる。かめ壁には各列にそれぞれ15個のかめがあり、四列に積み上げられ、両面のかめ壁には合計120個のかめが使われていて壮観である。