観光スポット特色
台湾には金門館が三つある。艋舺(萬華)、台南安平、鹿港である。金門館の主神は蘇府王爺で、蘇府王爺は金門の人々と福建水軍が祀られている。
清朝嘉慶年間、蘇府王爺を祀る信者たちが鹿港を通った際、神像をこの鹿港に置いた。嘉慶10年(1805)鹿港の有力者の許樂三氏は、息子にこの家を安い値段で売るように命令した。その後、家は金門館に建てかえられ、蘇府王爺を祀る廟となった。金門館の旧名は「浯江館」で、許樂三氏が贈った「浯江館」という横額は、現在も正殿に掛けられている。金門館は「同郷会館」と「水師會館」として使われた。清朝道光28年(1848)に、彰化に地震があり、金門館の廟は崩れてしまったが、清朝咸豐5年(1855)に 修復された。修復のために水軍から多少の寄付金があった。工事完了後、石碑を拝殿の壁に彫った。これは廟の重要な文献である。
日本統治時代、金門館は明治41年(1908)に一部修復された。そして、台湾光復後、民国64年(1975)に、管理人の卓神保氏が正殿と三川殿の修復を提案した。民国83年(1994)6月から政府によって古跡の修復が始められ、三川殿龍虎壁などの彩絵が補修された。また、他の彩絵は台南の陳壽彞氏、潘岳雄氏、和美陳穎派などの匠が手掛けた。金門館の廟の内部にある彩絵などの全ての工事を行った。民国89年(2000)10月25日に県定古跡に指定された。
金門館の廟の内部にある彩絵などの全ての工事を行った。民国89年(2000)10月25日に県定古跡に指定された。
また、他の彩絵は台南の陳壽彞氏、潘岳雄氏、和美陳穎派などの匠が手掛けた。