鹿港の丁協源氏という人の18世紀の先祖である丁樸実氏は、泉州の陳埭鄉江頭村から鹿港に移住して「協源号」という商店を創立させた。丁家の家族は人数が多かったため、五福街に三軒の家を買った。一軒は3部屋あり、一軒は5部屋あり、もう一軒は6部屋あった。新しい家は「新協源」と呼ばれ、旧家は「旧協源」と呼ばれた。

日本統治時代、昭和8年（1933）に鹿港の五福大街は区画整理によって、道路を広くするために丁家古厝は取り壊された。再建した建物は洗い出しの方法で造った二階建ての建物だった。しかし、民国89年（2000）の921地震によって、丁家古厝は崩壊してしまった。同年10月25日は県定重要文化財に指定され、民国92年（2003）3月17日から政府によって修復工事がされた。

丁家古厝は鹿港の五福大街（現在の中山路）にあり、五福大街は鹿港の商店街だったので、町のほうに3店舗設置して商業貿易を行っていた。第二進の家は合院という構造になっていた。普段は主に丁氏の生活する場所として使われていた。丁家古厝は「三坎三進二院」という造りの建築物で、これは鹿港の建築物の中でも最も完璧な状態で保存された建物である。

丁家古厝の長さは70メートル以上あった。以前、鹿港では、隘門が設置されていて、丁氏の家の後ろにも二つの門があり、家を守るために使われた。

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