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三山国王廟は乾隆2年（1737）に建てられた。これは、客家人が移り住んだという証にもなっている。廟の中に廣東掲陽県巾山、明山と独山の神が祀られているため、潮洲客家人がこの廟を建てたということがわかる。もともとは、現在の中山路と民権路の交差点にあり、西と南向き、後ろは三山国王廟の無名塚だった。
三山国王廟は道光24年（1844）に再建され、大正15年（1926）に日本人によって現在の場所に移された。1985年に三山国王廟は第三級重要文化財に指定され、2003年に三山国王は妻を祀るために後殿を増築した。
三山国王廟はもともと「單開間一進」という造りだったが、近年には「三進二院」という造りに増建された。古跡として指定された箇所は三川殿である。三川殿の門の近くには洗練された彫刻があり、天井の上にも花や鳥の絵が描かれている。さらに、その傍には「百忍堂」と「汾陽府」という緻密な彫刻がある。門神とは「秦叔寶」と「尉遲恭」のことで、これは鹿港の絵の匠、王錫河の作品である。
