観光スポット特色
マングローブと湿地帯の生態系を近くから楽しんでみるのはいかがでしょう。海空歩道には夕焼けを眺めることができる展望台、バードウォッチング小屋、底生動物の環境観察台などがあり、芳苑堤防まで続いています。所要時間は徒歩約1時間で、マングローブ、潮間帯、海岸の生態環境を堪能できます。
芳苑マングローブ湿地は、二林渓の河口にあります。海水と川から流れてきた泥が混ざり合い、砂
と泥の混じった黒っぽい砂浜を形成。その景観からここは「黒い大地」と呼ばれるようになりました。
干潮時にはマングローブのはざまにヒメヤマトオサガニ、トビハゼ、ヒルギダマシ、メヒルギなどを見
つけることができるほか、運が良ければバードウォッチング小屋からコサギやアマサギなどを見るこ
ともできるかもしれません。歩道を歩いていると、あちこちの新しい発見を目にすることができるは
ずです。
マングローブと泥浜から成る芳苑湿地には、いろいろな種類の鳥類が集まります。コサギ、アマサ
ギ、ゴイサギ、アオサギなどにとって、マングローブ林は生息と繁殖の場所です。毎年3月から5月
の繁殖期には、巣作りのための小枝を嘴にくわえたサギたちが忙しく行き来する様子が見られま
す。
芳苑のマングローブの浜に生息する底生動物はウミニナ、タマガイ、タマキビガイなどの巻貝のほ
か、イワガニ、オサガニ、ベンケイガニ、ヤドカリなどの甲殻類も多く存在します。ホシムシはマング
ローブ林に生息する土壌動物の中でも代表的なものですが、多毛類のゴカイの数も少なくありま
せん。マングローブや岸から離れた場所には、オキナガイがいます。岸の近くではオキシジミ、シ
オフキガイ、シロハマグリがたくさん見つかります。
海岸の潮間帯にできる潮だまりは、乾燥にも耐えられる海洋生物の絶好の生息地です。この周辺
には、シオマネキやトビハゼが集まります。マングローブ地帯を教育の場として供するため、歩道
のマングローブ側の欄干は低く設置され、歩行者が近距離から木や泥浜を観察できるようになっ
ています。
潮間帯から眺める夕日も、潮の満ち引き加減により全く異なる様相を呈します。
この周辺には台湾で二番目に大きな媽祖廟の白馬峰普天宮、西華宮、油籽学堂、王功漁港、王
功灯台などのスポットや、ご当地グルメの牡蠣のかき揚げ、落花生飴、アイスキャンディーなどがあ
ります。また、牡蠣の養殖場の浅瀬を牛車で進みながら牡蠣を楽しむという独特の体験はここでし
かできません。ぜひ芳苑に足を運び、そして彰化西海岸の美を満喫してください。