キャンプは今や台湾で大人気の休日のレジャー活動であり、子連れ旅行の行き先としても親しまれています。交通部観光局の補助金により、彰化県政府が改装を行っている「社頭清水岩温泉キャンプ場」は、間もなく竣工予定。園内の景観と施設が一新されるだけでなく、周辺の町を結び付けた小旅行も展開でき、中部地区の新レジャースポットとして期待されています。県政府は12月1日に複数のブロガーを招いて下見ツアーを開催。楽しい環境教育と手作り活動を盛り込んだ、清水岩生態文化創意産業協会の「八卦山生態の探検家 自然を楽しむ小旅行」を一足先に体験してもらうことで、ネットオピニオンリーダーの絶大な影響力を通して、新しい清水岩温泉キャンプ場を多くの人に訪れてほしいと期待を寄せています。
「社頭清水岩温泉キャンプ場」の前身は清水岩スカウトキャンプ場で、八卦山脈の西ふもとの道路脇に位置しています。彰化県政府は、交通部観光客から獲得した2億元の補助経費で構内の再整備工事を行っており、今年年末には竣工する予定です。キャンプ場には、芝生、親水空間、屋根付きグランド、233の快適なテントスペースなどの施設があり、最大1500人まで同時に大型キャンプ活動が開催できます。キャンプ場の南西側には、彰化一の湯と呼ばれる清水岩温泉があり、大衆風呂、露天風呂、足湯などの施設も完備し、40度前後の炭酸水素ナトリウム泉を楽しむことができます。竣工後は運営を外部委託し、温泉とキャンプが一つになった夢のキャンプ場に生まれ変わる予定です。
温泉キャンプ場以外にも、八卦山脈の清水岩レジャーエリアには豊かな生態資源があり、百種類に上る在来生物種は、季節ごとに探索の価値があります。また、県定古跡の清水岩寺では、古風で上品な建築と、静かな美しい環境が楽しめます。地元で長く運営を続ける「彰化県清水岩生態文化創意産業協会」は、自然生態環境の宣伝と保護に取り組んでおり、近年は生態文化教育と食農教育を中心に、様々な楽しい体験ツアーを企画し、毎回すぐに定員に達するほどの人気を呼んでいます。同協会は今回、キャンプ場の開発に合わせ、「八卦山生態の探検家 自然を楽しむ小旅行」と題するツアーを実施。自然と文化が盛り込まれたこのツアーは、教育的意義に富んでいるだけでなく、グルメやディープなガイド見学、キャンプ場からほど近い場所で楽しめるのも魅力です。
今回の下見ツアーでは、台湾各地から訪れたブロガーがガイドの引率の下、生態系豊かな長青歩道を一緒に散策し、森の空気を満喫しました。また、楽しい手作り体験では、美しい卵の草木染めからソックアニマルまで、大人も子供も思う存分アイデアを発揮。昼食は、蝶の好きな植物を食卓の料理に変身させた、味も見た目もおいしいメニューを堪能し、料理を味わいながら、生態系について理解を深めました。
続いて一行は「楽活襪之郷博物館」を訪ね、社頭の「靴下の里」としての魅力を体験。教育と観光レジャー機能を併せ持つこの靴下の観光工場では、各種機能性靴下を展示販売しているほか、初代手動式靴下編み機から、全自動靴下編み機や各種靴下の原料まで展示しており、最近では珍しい靴下の柿染め体験も行っています。さらに一行は、鉄道文物で国内外に知られるにも「福井食堂」にも立ち寄りました。ご主人の陳朝強は鉄道一家出身で、豊富な台鉄コレクションを一般公開しており、最近では超話題の135号巡道車も展示されています。鉄道の熱狂的なファンでも生かじり程度という人でも、絶対に見逃せないスポットです。今後は清水岩温泉キャンプ場を拠点に、周辺の町まで観光範囲を広げ、特色あるスポットや目玉店舗を回る、日帰りもしくは一泊の小旅行を提案していく予定です。