彰化県の鹿港鎮は、交通部観光局が選ぶ2019年のおすすめスモールタウン(経典小鎮)に入選したのに続き、2019台湾タウンブランドアワード(台湾城鎮品牌奨)の金賞にも選ばれ、30以上の町の中から頭角を現し、文化的に深みのある台湾ブランドタウンの模範的存在となりました。
彰化県政府によれば、台湾タウンブランドアワードの開催は今年で2回目。また、昨年銀賞を受賞した鹿港鎮が、今年金賞を獲得できた理由については、鹿港には史跡と歴史的建造物が数多く保存されており、それぞれに巧みな工芸技術と価値が見られるだけでなく、多くの工芸職人と人間国宝が地元で伝統工芸技術の基盤を築いているため、いわば台湾の歴史と伝統文化の重要な発祥地であり、工芸、戯曲、文学、芸術などの各分野の成果が集結した、台湾文化の中心でもあることが受賞理由であるとし、審査員の方々の支持に対して感謝の意を示しました。
今年は地方創生元年です。台湾には「一府二鹿三艋舺」という古い言葉があり、今日まで300年近い歴史を持つ鹿港が、台湾の歴史と伝統文化の重要な発祥地であることを物語っています。また、鹿港の街並みは、台湾の都市発展と変遷の縮図でもあります。清の時代の面影をとどめる通り、閩南地方の伝統文化が今なお息づく路地裏、さらに龍山寺と天后宮の二つの国定古跡も保存されています。
彰化県では、鹿港の史跡と歴史的建造物を結び付けた各種民俗イベントを開催し、伝統工芸職人を輩出している地元の特色をアピールしているほか、文化観光と夜間経済活動の推進にも取り組んでいます。例えば、牡蠣のかき揚げ、ジャコ、麺茶、肉まん、緑豆らくがんなど、様々な地元グルメを取り入れた鹿港庶民グルメの宴席は、毎年瞬時に定員に達する人気イベントで、町全体の経済効果向上につながっています。さらに、台湾観光カレンダーにも名を連ねる国際的イベントの端午節のドラゴンボートレースを通して、夜間経済を盛り上げる取り組みも行っており、今回の金賞受賞は、まさに受賞すべくして受賞したものと言えます。
鹿港鎮の2019台湾タウンブランドアワード金賞受賞は、彰化県民全員にとって名誉なことです。彰化県政府は今後、文化観光の推進にいっそう尽力し、鹿港鎮の台湾ブランドタウンの模範としての地位を維持するとともに、彰化の観光地としての国際的知名度の向上にも取り組んでまいります。