毎年3月の春分の日前後になると、台湾で俗に「南路鷹」と呼ばれるサシバが、台湾南部から大群で次々と彰化の八卦山脈を通過し、繁殖のために北東へ戻って行きます。八卦山脈上空では、サシバが早朝に飛び立つ姿や、夕方に降り立つ姿が見られるほか、サシバの群れの急速な上昇と下降によって形成される貴重な「サシバ柱」の風景も目にすることができます。サシバ以外にも、八卦山には多様性豊かな生物が生息していますので、全国各地の皆さま、ぜひ八卦山にいらして、美しい大自然の魅力を発見してください。
サシバは、毎年3月初めから4月初めの清明節にかけて彰化県を通過するという特性から、「清明鳥」とも呼ばれています。1998年には一般投票によって、彰化県の県鳥に選ばれていることから、県政府では毎年彰化県野鳥学会にその渡り調査を依頼しています。また、サシバの渡り数調査と同時に、カンムリオオタカ、カンムリワシ、ミナミツミ、ハチクマ、カタグロトビ、ノスリ、ミサゴ、チョウゲンボウ、ハヤブサなど、様々な猛禽類も観測・記録されています。ぜひサシバウォッチングイベント「鷹揚八卦」を通して、139県道を訪ね歩き、低標高山域の森の生き物とこの山林を共有しながら、人と自然が調和した関係を共に築いてまいりましょう。大自然を愛する皆さまは、このサシバウォッチングの絶好の機会をどうぞお見逃しなく。
「鷹揚八卦」主要開催日
日付:3/20、3/21
場所:芬園文徳小学校(139県道30.5k付近)
サシバ生態マーケット、遊歩道ガイドツアー、サシバウォッチング解説など、ブースもゲームも盛りだくさん!お買い得です!
サシバ渡り調査
日付:3/6~4/4
場所:彰化市賞鷹平台(139県道16k付近)
調査員が確かな眼力で空のサシバを数える大変重要な任務です。カウント中は調査員の邪魔にならないようご注意ください。
サシバウォッチング解說(予約不要)
日付:3/13・14・27・28、4/3(午前9時~11時)
場所:彰化市賞鷹平台(139県道16k付近)
山でサシバウォッチングを楽しむ方に朗報!調査員の邪魔にならないよう、土日に解説を聞きに訪れましょう!主要開催日以外にも、3月中の各土日は賞鷹平台(サシバ展望台)でガイドスタッフから解説が受けられます。
コロナ期間中のため、感染防止のためにも適度な距離を保つようにしてください。上気道感染症の症状がある場合は、速やかに医療機関を受診し、人混みへの外出は避けるようにお願いいたします。
マスク着用でコロナ対策万全
ゴミは各自でお持ち帰りください