彰化県政府は本月2日の夜、鹿港鎮を流れる旧鹿港渓の水中舞台にて、「2022鹿港の端午祝い-スモールタウンの光の芸術祭」の点灯式を開催。彰化県の王恵美県長は、会場を訪れた多くの県民や来賓の方々と一緒に点灯を行った後、即日より7月17日までの毎晩7時から10時まで、台湾の代表的なスモールタウン(経典小鎮)の鹿港にて、幸福と希望の光を灯すと発表しました。
王県長は、台湾の発展史上で重要な地位を占める「一府、二鹿、三艋舺」(清の時代に台湾で栄えた3大都市を表す言葉)の「二鹿」とは、彰化の鹿港を指していると説明し、鹿港鎮は第1回台湾の代表的なスモールタウンに選出されているほか、台湾タウンブランドアワードの最高栄誉である金賞をも受賞しており、最も訪れる価値のあるスモールタウンであるとアピール。また、鹿港鎮の発祥の地であり、鹿港鎮の母なる川でもある旧鹿港渓のかつての賑わいを再現するため、県政府は3年の時間と5億台湾ドルの費用を費やし、1.5キロメートルに及ぶ親水回廊を整備したと述べました。
彰化県創立300年を目前に控え、また折りしも伝統の端午節連休に当たることから、彰化県政府は特別に鹿港の市街エリアと旧鹿港渓にまばゆいイルミネーションをあしらい、端午節のお祝いムードを演出。中山路から始まり、老街、公会堂、桂花巷芸術村、旧鹿港渓にかけて、鹿港鎮全体に光を灯すことで、夜間のきらびやかな光の祭典を通して、ひと味違った鹿港の風情を観光客の方々に味わってほしいと考えています。
中でも、旧鹿港渓では特別に光のアートを通して、鹿港の母なる川の繁栄ぶりと歴史の歩みを表現。源流に位置する開源広場には、「飲水思源」と「鯉の滝登り」をモチーフにした光の噴水が設置されているほか、草木の生い茂る周辺の優雅で静かな川岸にも、環境に溶け込むように幻想的なイルミネーションがあしらわれ、大変ロマンチックです。また、鹿港の最盛期をイメージした作品「鹿港飛帆」は、かつて貿易港として栄えた鹿港の賑わいを表現。樹木保全のために残された川の中島には、「蓬莱仙鹿」と「原野を駆ける鹿」と題する梅花鹿の光のアートが設置され、梅花鹿が辺りを駆けていた昔の風景と、鹿港の旧称である「鹿仔港」の由来を偲ぶことができます。
ほかにも、端午節にふさわしい「卵立て」、「幸福祈願の木」、「イマーシブ型光の廊下」や、水草を利用して配された、旧鹿港渓の自然生態に着目した「きらきらホタル」などの光のアートも設置されています。さらに、水面に倒景が映り込む特性を十分に活かすことで、鹿港渓全体にやや静けさの漂う楽しいお祝いムードを添え、光を通して鹿港の繁栄の歴史を伝えています。同時に、市街エリアにもイルミネーションがあしらわれ、夜が更けるほどに美しさが増す鹿港の街並みを楽しむことができます。
ぜひこの伝統の節句の日に、皆様おそろいで鹿港を訪れてみてください。昼間は老街を散策しながらグルメを堪能し、日暮れ後は夏の夜風を浴びながら光のアートを観賞。食欲が満たせるだけでなく、ロマンチックな気分にも浸ることができるはずです。彰化県政府が全国の皆様のお越しをお待ちしております。