彰化県政府と台中市政府は交通部観光局香港事務所の協力の下、今年初のクルーズ船、コスタクルーズのネオロマンチカ号を迎えます。同クルーズ船は24日のクリスマス前夜に台中港に初寄港し、1,600名の乗客は彰化と台中の観光に訪れます。彰化を乗客が訪れるのは、これまで台中に寄港したクルーズ船の中でも初めてのことになります。
今回の寄港にあたっては、台中市政府が見学ツアーを企画しているほか、彰化県政府も彰化県旅遊産業協会と協力し、伝統的な観光コースとは異なる工場見学がメインの産業観光を企画し、合計7つのツアーコースで香港の乗客を迎える予定です。今回のために、香港専業旅運(トラベル・エキスパート)の祝嘉宜総監は12月4日に特別に台湾に渡り、台中港務支社、台中市政府、彰化県政府と共に、クルーズ船が到着する台中港の会場セッティング、検疫、歓迎儀式などの細部について話し合いました。さらに、12月5日と6日には、鹿港老街、緞帯王観光工場、白蘭氏健康博物館、巻木森活館、台湾ユーグッドクッキー学院、広源良体験館、魔菇部落レジャー農場、台湾ガラス館などを回り、観光動線と見学内容を視察しました。
祝総監は、彰化県政府城市・観光発展処の案内で各観光工場を見学し、クッキーやキノコづくりのDIYなどを通して、日常生活の衣食の由来について理解を深めたほか、鹿港老街の豊かな文化の息吹にも触れ、鹿港の庶民グルメの宴席についても絶賛しました。今回の訪問を通して、祝総監は彰化のレジャー農業や観光工場について一層深く理解できたと述べ、特に製品や製造過程の品質管理、関連製品などを紹介する工場見学では、観光工場が行楽客に買い物をさせるための場所であるというこれまでの間違った認識を覆すことができたとし、香港観光客の期待に沿うツアーになることを確信していると話しました。
これまで、彰化を訪れるのは国内観光客が中心でしたが、鹿港が日本人と中国人観光客にとって大変魅力的な町であることから、彰化県の王恵美知事は着任後より、積極的に鹿港の国際的知名度の向上に努めてきました。今年はシンガポール、マレーシア、香港、日本などの国際旅行博にも参加し、新南向政策にに合わせ、タイ、フィリピン、インドネシアの旅行業者及びメディアのファムトリップ誘致を積極的に行っています。同時に、飲食・宿泊業者のハラール認証をも推進することで、世界の観光客が安心して訪問できるようなフレンドリーな旅行環境を整備し、観光経済の向上を目指しています。