228事件及び人権精神に関する彰化県初の記念館が北斗にオープンしました。彰化県の魏明谷県長が昨2017年の228和平記念日イベントの際に、北斗郡守官舎に県下初の228記念館を開設すると発表してから1年、ついに228の前日に約束が実現。本日27日午前に北斗郡守官舎で行われた開幕イベントでは、魏県長を代表して出席した彰化県文化局の陳文彬局長によって除幕式が執り行われました。開幕イベントとなる初回展示は、「1947・古きを思い・新しきを見つめる」をテーマに228記念新世代芸術展を開催。開館時間は水曜から日曜のAM 09:00~PM 16:00、月曜と火曜は休館日。見学予約は0912-771609まで。住所は北斗鎮地政2巷18号。バスをご利用の場合は、仁友客運又は員客客運の6881・6882系統に乗車し、北斗分局で下車して下さい。多くの皆様の見学をお待ちしております。
陳局長は、魏県長の政策を遂行する形で、228事件及び人権に関する彰化県初の記念館が2018年2月27日に正式に開幕したとし、これまで彰化県には228記念館や記念碑がなかったため、魏県長の指示により、彰化県の歴史的建築物「北斗郡守官舍」を228記念館に生まれ変わらせることになったと述べました。また、今回の開幕イベントでは若手インスタレーション作家に創作を依頼しているほか、館内では彰化でスタートこった228事件に関するすべての書類を展示するとし、特に北斗地区をはじめとする彰化全体の歴史的文献や、1980年代に彰化で展開された228名誉回復運動の写真も展示を行うと述べました。
陳局長はまた、開幕後は専門チームに常駐を依頼するとし、同時に北斗郡守宿舎を地元の郷土文化教材として一般公開できるよう、北斗周辺の小中学校の校長らとも積極的に連絡と協力を図ると述べました。さらに、228記念館を通して、彰化でスタートこった228事件及び彰化の人権と環境保護運動の歩みなど、地元の歴史を若い世代により詳しく理解してほしいと期待を寄せました。
彰化県の歴史的建築物である「北斗郡守宿舎」は、敷地面積が約185坪、主要建築物の床面積は約61坪で、日本統治時代の歴代北斗郡守の宿舎として使われていました。時代の変遷とともに、各時期の政府関係者や職員が入居しましたが、建物の手入れが行き届いており、今なお日本式の間取りと姿をとどめています。2016年8月に修復が完成したこの宿舎は、今後228事件に関する史料・事跡の収集と人権教育の拠点として、歴史をより完全なものにするだけでなく、後世の人々が228という歴史を理解し、かけがえのない平和と民主制を尊ぶよう、民族間の融合を促進しつつ、国民全体のために人権概念の確立を目指して邁進していきます。
228及び人権記念館は彰化県における地方クラスの記念館として、「移行期正義」という現在の普遍的価値観に即しつつ、同時に時代の変遷による世代交代や社会的環境の変化にも対応し、かつ館内の展示作品の形態に合わせるため、開幕イベントとなる初回展示は、「1947・古きを思い・新しきを見つめる」をテーマに228記念新世代芸術展を開催します。旧世代の記憶を振り返りつつ、新世代の視点を融合することにより、人権と平和の意義と価値を改めて考えさせられる展覧会となっています。
展示スペースではこのほかにも、台湾近年における各種人権社会運動の活動道具を展示し、風刺劇やコスプレの道具、オブジェ、ポスター、宣伝スローガンや横断幕など、人権社会運動に関して現在の台湾が持つ多様性、自由さ、豊かさ、アイデアの素晴らしさなどを知ることができます。また、7~8月には80年代の台湾社会運動映像展、9~10月には彰化国際人権映画展及び人権講座と、多様で豊富なイベントを計画しておりますので、ぜひご参加下さい。
開幕イベントには、彰化県の江熊一楓県議員、北斗中学校の李碧瑤校長、北斗小学校の林旻賜校長、螺青小学校の許木村校長、彰化県消防局第四大隊の葉清添隊長、各級民意代表、各級学校の代表者、地方名士らも出席しました。
出典:彰化県政府全球資訊網
連絡担当者:彰化県文化局林科長 (04-7250057#185)