「共に学び共に向上し、彰化県グリーン環境の持続的発展を創出」。かねてより彰化県にある「都市の中の秘密の花園」と称されてきた成功営区緑色環境学習営地(成功基地グリーン環境学習キャンプ)は、大葉大学が申請した「2018年教育部大学社会責任実践計画 (USR)」の下、彰化県政府と共同で「緑色環境教育共学基地」(グリーン環境教育共同学習拠点)として構築されます。22日午前に開催された調印・除幕式には、彰化県の魏明谷県長の代理を務める林明裕副県長と、大葉大学の梁卓中学長が出席し、会場の来賓らと共に「成功営区環境教育共学基地」の今後2年間の計画内容を見届けました。
林副県長は、成功営区は以前国防に使用され、地方政府に移管となった後、彰化県政府が学習キャンプとして徐々に造り上げた場所であるとし、今回大葉大学と提携することで、キャンプをグリーン学習拠点に築き上げ、国の環境教育認証取得を目指したいと述べました。また、彰化県はグリーンエネルギーの推進に力を注いでいるとした上で、彰化をグリーンエネルギーの文化を持った県に築き上げるには、保護育成や汚染防止などの環境教育も大事な一環であると述べ、環境教育の概念を徹底させることにより、県民の環境保護意識を高め、彰化県の持続可能な発展を目指したいと期待を示しました。
一方、大葉大学の梁卓中学長は、大葉大学は創立当初より「自然環境との共生共栄」をポリシーに関連計画を進めてきたとし、キャンパス周囲が大規模な自然林に囲まれているほか、校内の各施設にも、八卦山地区の自然環境や、グリーンテクノロジーの研究開発パワー、グリーンな美学と設計理念が融合されていると述べました。また、同大学は長年「持続可能なグリーン大学」を大学発展のビジョンに据えてきたとも述べ、地元への還元を理念に、教育部のUSR計画による支援の下、教師が学生を引率する形で、学科や分野を越えたチームの力を彰化県政府及び地元の生態・文化資源と結びつけることにより、共に成功営区の革新的な発展を推進したいと話しました。
彰化県の八卦山風景区のふもとに位置する成功営区緑色環境学習営地(元成功営区)には、大変豊かな生態系、人文資源、歴史的軍事遺跡があり、彰化県民の憩いとレジャーの場であり、学校・機関・団体が屋外生態教育活動を開催する上で絶好の場所でもあります。成功営区は本来砲兵と歩兵の基地であり、1993年に部隊が転出した後、彰化県政府に移管されました。1995年に基地は休日花市に変わり、2002年に彰化県政府が成功営区を環境学習センターとして整備する計画を提出すると、内政部営建署より「2003年度景観改造-都市風景模範競争型補助計画」の補助経費を獲得。2004年に彰化中学校(現在の彰化芸術高校)に管理を委託し、今年2018年からは県政府が環境教育の普及・推進を図るための重要な拠点を目指して整備を行います。
彰化県政府は環境教育を推進する上で、持続可能な発展を特に重視しています。魏明谷県長は着任以来、グリーンエネルギー政策の推進に尽力しており、彰化県を風と光の県にするべく、本県の恵まれた日照条件と上質な洋上風速場を利用し、「グリーンエネルギー文化、スマート彰化」をスローガンにロハスで住みやすい都市の構築に取り組んできました。また、行政院環境保護署が実施した昨年2017年度の全国「環境教育業績評価」の判定では、彰化県は満点を獲得。全国で「優等賞」に輝くと同時に4連覇という記録を達成し、高い評価を受けることができました。彰化県ではすべての人が土地との感情のつながりを大切にするよう、小さい頃から環境教育を推進しており、各機関、学校、企業、民間団体、社区環境保護(環境教育)ボランティアと協力し、地方の特色や環境の変遷を活動や授業に取り入れながら、隅々まで環境教育を推進しています。
彰化県政府は、将来行う「環境教育施設」の認証申請に備え、大葉大学と共同で成功営区緑色環境学習営地を「緑色環境教育共学基地」に構築します。教師が学生とボランティアを率い、環境資源調査、活動プラン策定、環境教育解説、環境情報分析、デジタル映像記録などの関連作業を進めるほか、社会的責任の実践をモットーに、地域発展に向けて地元とのつながりと協力を強化しながら、大葉大学と彰化地元の生態環境・文化資源を結びつけ、共同で成功営区緑色環境学習営地から環境教育共学基地への革新的な発展を促進します。本計画を通して、環境教育の持続的発展、住みやすいロハスな都市の構築、人と土地の感情的つながり、彰化地元の特色発展などを推進するほか、環境教育共学基地の構築と発展のプロセスと経験が学習できる職場体験を学生に提供することにより、環境教育産業の人材養成をサポートし、彰化県のために環境教育の優良な人材の確保を目指します。
「グリーンエネルギー文化・スマート彰化」。今回の環境教育共学計画は、今後中部地区で環境教育を推進するにあたり、彰化県政府と大葉大学を重要な役割へと押し上げるだけでなく、環境教育の着実な実行により、県民の環境素養を高めると同時に、上質な生活環境を造り上げ、持続可能なグリーン文化を持った県という目標に向かって彰化県を邁進させることができます。
今日の調印式には、大葉大学環境工程学科の陳宜清主任、コミュニケーションアート学士学位プログラムの李靖恵主任、彰化県環境保護局の江培根局長、大学関係者らも出席しました。
出典:彰化県政府全球資訊網
連絡担当者:彰化県政府教育処・施科長 (886-4-7112422#202)