彰化は中小企業の里であり、ここ数年企業も次第にその形態を変え、製造工場の観光地化を図っている。県内には14箇所の観光工場があり、これは全国3位の数で、集積効果による周辺産業の発展と、無限のビジネスチャンスをもたらしている。時代の流れに合わせ、彰化緞帯王観光工場は、2019年に経済部(経済産業省に相当)の「サービス業刷新研究開発プロジェクト」の補助を受け、スマホ向けガイドアプリを開発し、オフライン消費とオンライン体験とを組み合わせることで、サービス内容を更にアップさせた。20日午前には工場内で「緞帯王観光工場新テクノロジー2.0スマホガイドアプリ記者会見」が執り行われ、彰化県の王恵美知事臨席のもと、緞帯王観光工場代表取締役呉世長氏が出席。ガイドアプリの開発により、アプリから多くの観光工場内の情報や、スポットガイド、彰化県旅行に関する情報などを発信して、緞帯王の楽しみ方を広め、緞帯王工場の来場者数を増やすと同時に、付近の観光スポットの発展を期待している。
緞帯王観光工場の新テクノロジー2.0スマホガイドアプリは、電子商取引の総合プラットフォームであるだけでなく、同時にバーチャルリアリティのARゲームも組み込まれ、来場者は工場内でARフォトも撮影できる。さらに施設ガイドの機能もあり、目新しく実用性に富んでいる。呉代表取締役は、社会的責任を全うするため、他の観光スポット、観光工場、鹿港商業エリアにもマーケティング範囲を広げ、ユーザーが緞帯王のアプリを使って緞帯王の情報を得るだけでなく、各観光スポットの優待サービスが受けられるスクラッチカードイベントを毎日用意し、共に彰化観光業のビジネスチャンスを広げようとしている。
1988年に設立した縉陽公司は、もともと繻子のリボンを代理製造する工場だったが、小売客向けにオリジナル商品の製造開発を行うようになり、全世界でも有数のリボンの製造会社のひとつとなったことで、「緞帯王(リボンの王様)」の称号を持つようになった。後に、緞帯王観光工場に転換し、数十年に渡り数万種類に及ぶリボン商品の研究開発を重ねている。園区内の一角には、さらに呉代表取締役が誇る「蔵経閣」があり、その壁には華やかな数々のリボンの数々が掛けられ、観光客はリボンの回廊で想像に浸ることができる。館内には、一連の鮮やかな生産過程も展示され、伝統産業の力強い生命力も感じることができる。