彰化県社頭郷の清水岩温泉キャンプ場が5月12日午前、童軍営地(スカウトキャンプ地)で着工となりました。彰化県の魏明谷県長は自ら着工式を執り行い、会場の来賓らと共にまもなく清水岩キャンプ場として新しい姿を見せる地で式典に立ち会いました。今後この場所は、彰化初の温泉キャンプ場とレジャースポーツ・生態教育機能を融合させた観光拠点として、人々により上質で万全なキャンプ・旅行サービスを提供します。工事竣工後は、清水岩をはじめとする彰化南東部の地域を越えた目玉スポットとなることが期待されます。
魏県長は、リニューアルしないホテルは宿泊客が減少するのと同じように、観光スポットも新しい娯楽施設を増やさなければ、だれも興味を持たないとした上で、各級民意代表と参山国家風景区管理処の後押しにより、県政府チームは中央から2億元を獲得することができ、ついに着工を迎えることができたと感謝の言葉を述べました。
また、今後キャンプ場には温泉を取り入れるほか、竣工後は優れた経営チームに経営を依頼し、将来的にはキャンピングカーの乗り入れも可能にしたいと述べ、彰化初の温泉キャンプ場とレジャースポーツ・生態教育機能を融合させた観光拠点として、きっと全国各地の行楽客を彰化に呼び込むことができると自信を見せました。
魏県長はまた、田中鎮の高鉄特定区には、気象教育に関する知識を深められる交通部気象教育園区の設置がすでに計画されているほか、5月22日には同特定区の田中キリスト教病院が着工を迎えるとし、ぜひ式典に参加してほしいと人々に呼びかけました。さらに、田中鎮高速鉄道駅の外部連絡道路の開通及び関連道路の整備により、彰化県南東部の観光レジャーの発展を牽引し、住民の収入増加を図ることで若者を地元に定着させたいとも話しました。
一方、社頭郷の劉郷長は、同郷の観光発展を重視する魏県長に感謝の言葉を述べるとともに、社頭郷がより良い発展を遂げるためにも、清水岩キャンプ場の開発が今後新しい目玉となることに期待を示しました。また、同キャンプ場は登山、ハイキング、レジャーなどに大変適した良い場所であるとし、スポーツで汗を流した後は、無料の足湯で心身をリラックスさせることができるほか、キャンプや園内の施設を楽しむこともできるとアピールし、食べてよし遊んでよしの社頭郷へぜひ来てほしいと呼びかけました。
着任以来、県民のレジャー空間を重視してきた魏県長は、交通部観光局から獲得した2億元の補助経費により、社頭郷清水岩スカウトキャンプセンターの老朽施設の解体と再計画を実施。広大な緑地の確保、生態水域の活性化、原生樹木の保全、親子レジャー施設の増設、柔軟性の高い使用空間の創造、並びに後日の整備・管理がしやすい方向で設計を進めるほか、基本空間の区画分けとして、入口広場、生態遊水池、芝生エリア、駐車空間、ブロック敷歩道、地元産業生活エリア、新築行政ビル、5つ星級キャンプ場バス・トイレ施設などを計画。自然と調和した景観設計の手法で、上質な温泉キャンプ空間を造り上げます。
県政府は今回の着工式開催に合わせ、田尾郷の公路花園、埤頭郷のサイクリング、田中鎮の穀倉、社頭郷の靴下とグァバ、北斗鎮の庶民派グルメ、二水郷の鉄道観光、渓州公園など、南東部の7つの郷・鎮における観光の特色を積極的にPR。また、二水跑水節や田中マラソンなど、スポーツと観光を融合したイベントの普及にも取り組み、健康でロハスな運動を通して、国内外の方々を彰化県へ呼び込むことにより、スポーツツーリズムの新たなビジネスチャンスを創出したいと期待しています。
イベントでは着工式と工事展望展以外に、グルメの移動販売、芝生音楽会、産業マーケット、くじ引きなど、豊富で多様な催しが開催されました。会場ではスポーツタオル、マグネットバッジ、50元の商品引換券、粗品などの贈呈が行われたほか、ハイキング活動の後には電動アシスト自転車の抽選会も開かれ、参加者全員で彰化観光が飛躍を始める歴史的な瞬間を見届けることができました。
ハード面の工事費は、キャンプ場環境整備工事、園内インフラ向上計画、屋外レジャーエリア・テーマ施設建設工事、周辺公共施設整備工事の4つの工事で構成されています。工事項目には水土保全施設、汚水処理施設、水道電気施設及び基礎工事、キャンプ場サービス施設、行政ビル及びバス・トイレ再建工事、景観工事、屋外レジャー施設などが含まれます。
周辺公共施設整備工事に関しては、キャンプ場の入口整備、道路沿い全体の景観整備及び案内標識の設置など、すでに一部の工事が完成しています。また、2017年9月に内政部営建署より受けた補助経費で実施する「社頭郷清水岩坑渓周辺環境改善工事」では、県道137号山脚路と清水岩渓の交差点、及び清水岩坑渓両側の道路における景観改善と緑化・美化工事、清水岩温泉キャンプ場入口脇林業用地の整備工事を進めています。
キャンプ場の工事完了後は、南西側の温泉エリアと共にOT方式で民間業者に経営管理を委託する予定。キャンプ場、行政ビル、温泉エリア、売店、レストラン、室内温泉、屋外景観温泉などを委託経営することにより、全国のキャンプ愛好者やアウトドア好きの子連れ客層に上質なレジャー空間を提供します。
キャンプ客と子連れ客層向けに公共交通手段を提供するため、県政府は休日に観光スポットを結ぶ「台湾好行—清水岩線」バスの運行を推進。バスは高鉄彰化駅を発車後、沿線上にある台鉄田中駅、清水岩温泉キャンプ場、清水岩寺、社頭織襪(靴下)産業園区、福井鉄道文物館、台鉄社頭駅、襪仔王観光工場の7つのスポットに立ち寄り、田中鎮と社頭郷の観光スポットを結びます。また、「台湾好行—彰南快線」は高鉄彰化駅を発車後、台鉄田中駅、華新MASK創意生活館、田中猫村、北斗老街、田尾公路花園、愛玩色創意館、冰粽発明館、彰化百宝村、台湾穀堡、渓州公園、万景芸苑の11のスポットに立ち寄り、彰化県南部の観光工場と公共交通駅を結びます。どちらの路線も、休日に清水岩温泉キャンプ場を訪れる行楽客に便利な交通手段を提供することができます。
今日の着工式には、立法委員の陳素月氏と洪宗熠氏、県議員の蕭淑芬氏、蕭如意氏、劉景滄氏、許書維氏、交通部観光局参山国家風景区管理処の廖錫標副処長、社頭郷の劉錦昌郷長、田中鎮の謝文賢鎮長、社頭郷民代表会の翁嘉濠主席と地元代表、社頭農会の蕭浚二総幹事、県政府の王玟升参議、城市・観光発展処の馬英傑処長、新聞処の張志昇副処長、彰化県公益チャンネルの謝昌達執行長、各級民意代表、地方名士らも出席しました。