「跑水節」とは何かを語るためには、300年前の年清朝康熙帝の時代にまで遡る必要があります。当時「八堡圳」を建設しようとしたのですが、引水がなかなかうまくいかず苦しんでいました。そこへ林と名乗る聡明な男性が現れ、説明図を描いて引水の秘訣を指導したところ、ついに10年間かけて濁水渓の水を平原に引くことに成功しました。おかげで彰化はさらに発展し、人口も増え産物も豊かになったということです。そのため彰化県では毎年、「二水跑水節（二水通水祭り）」という伝統的な秋の収穫祭が開かれるようになりました。これは全国的にも珍しい水路の完成を祝う祭りで、芸術と文化と伝統的な祭り行事を融合させ、様々な安泰祈願イベントが開催されます。ゆっくりと観光しながら、跑水節の伝統に触れ、様々な文化が体験できる二水の旅に、ぜひお越しください。

【二水跑水節】
　彰化県は八堡圳を切り開いて濁水渓の水を引いたことにより、彰化平原を潤して農業大県へと成長しました。この水利施設建設の物語において特に感謝すべきなのは、水利建設に携わった先人たちの素晴らしい模範と・黄仕卿・そして水利工法を授けた功労者、林氏です。八堡圳が開通して300年。この文化史的に深い意義を有する「彰化の母なる河」で、天を拝し地に感謝し先人を偲びその恩恵を想う水路開通記念イベント「台湾跑水節－八堡圳伝奇」が開催されます。10年間かけて八堡圳を切り開いた人々の苦労と粘り強い努力は、「台湾精神」を最もよく表しており、この祭りは「水を飲んで源を想う」や「実を食して木を拝む」、そして「人知れず善を行う」といった美徳を讃える意義も有しています。