鹿港竜山寺
鹿港龍山寺は明末清初に建てられた。当初は鹿港の旧港(今の大有街)の辺りにあったが、清朝時代の乾隆51年(1786)に武官陳邦光氏によって現在の場所に移された。龍山寺は、乾隆60年(1795)、道光9年(1829)、咸豊2年(1852)、昭和11年(1936)と民国75年(1986)の5回の改築を経て、1983年に第一級国定重要文化財に認定された。
1999年、921大地震で龍山寺は大きな被害を受け、正殿の屋根、山門と舞台の柱が崩れたため、政府は2001年から積極的に補修工事を行った。また、鹿港の企業-寶成国際集団の代表取締の蔡其瑞氏と社長の蔡其建氏が、国家の文化資産を守りたいという志で補修費の全額を負担した。この百年で最も大掛かりな補修工事を行った。
龍山寺は約1600坪(3200畳)の広さがあり、「三進二院七開」という造りで、山門、五門殿(舞台を含む)、正殿(拝殿を含む)、後殿がある。舞台の天井板には「八角井」が採用されている。「八角井」は道光11年(1831)に改築されたときに作られた。この「八角井」は、台湾の工芸美術の中で最も古く、また名作だと言われている。舞台にこの「八角井」があることで、演じる際に音が共鳴する効果がある。そして、八卦は「魔よけ」の意味もあり、平安や福を招くとされる意味を持つ。
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